ブラッドハーレーの馬車

2011年7月15日 Posted by admin

 「無限の住人」の沙村広明による、非常で重厚な少女達の物語である。本人の談話によると、赤毛のアンのような話を描きたかったそうだが、共通するのは時代背景や孤児院といったものくらいで、夢も希望もない、とある西洋の近代国家の中で行われていた、狂った祭りが題材である。
 孤児院の少女達の憧れは、ブラッドハーレー家という、国内有数の資産を持つ貴族の養子となり、その子供等が活躍するという歌劇団に入って舞台に上がる事である。毎年一つの孤児院から一名、ブラッドハーレー家の養子となる子が出て、その子は歌劇団に入る事が出来るという実しやかな噂である。しかし、その噂の正体は、孤児という後腐れのない少女を連れてきて、無期刑の囚人達の性欲処理をさせるというものだ。

同人誌

これは国内有数と言えども没落してゆく過程にある貴族・ブラッドハーレー家が、国と共犯者となってその家を保持し、かつ無期刑囚達の行動を統括する事が目的である。
 基本的には救いなど全くない物語だ。少女達はブラッドハーレー家に入る事を夢に視て、おそろしい場所に送り込まれるとも知らずに、迎えの馬車に乗り込む。時にはブラッドハーレー家の養子に選ばれた子を憎み、その子を殺したりもする。しかし、彼女等を待っているのは、死ぬまで多数の男達に凌辱される運命だ。殺す以外は何をしてもいいという約束はあるのだが、腕を折ったり眼をえぐったりするのは自由である。毎日残酷な仕打ちを受けて衰弱し、長く生きられよう訳もない。そして、彼女達が塀の外へ出る事は決してない。何故ならば無期刑囚と同じで、外へ出られない事が最も有効な口止めとなるからである。
 ラストで、この事実を唯一知り、貴族の時代の終焉を迎えた事で生き延びる少女が一人、描かれる。一つの時代の中で起こった狂気的な出来事を、重厚なタッチで描いた怪作である。

あしたのジョー

2011年6月30日 Posted by admin

スポーツアニメとして『巨人の星』と双璧をなすほどの人気アニメといえば、梶原一騎原作の『あしたのジョー』でしょう。スポーツアニメと言うくくりを外したとしても、日本を代表するアニメ作品と言えるものです。アニメ放送は、1970年4月1日から1971年9月29日まで全79話が放送されました。最近ではよくある話ですが、原作にテレビアニメが追いつくという状態になり、やむなく第一部が終了となったようです。その当時は、まったく別のストーリや番外編などをはさむと言う発想はなかったのでしょう。内容は、リアルタイム世代なら今さら説明するまでもないくらい有名ですが、その世代でなければ、知らない人も当然いるでしょうね。でも、最近では実写版の映画が封切られるなど知る人も多いかもしれません。簡単に言うと、不良少年で天涯孤独だった主人公矢吹丈のボクシングへの出会いと情熱とを描いた物語だと言えます。その中での、恩師ともなる丹下段平やライバルとなる力石徹、カーロス・リベラなどとの友情物語でもあります。ボクシング描写がアニメならではのスピード感のある物で、その迫力が視聴者を釘付けにしたともいえます。また、声優陣も当時としては異例で、俳優のあおい輝彦と藤岡重慶の起用は大成功だと言えるものです。特に、藤岡重慶の演じる丹下段平の有名な台詞『たて、立つんだジョー!』は、藤岡重慶以外にはありえない台詞として誰もの耳にも残ったものです。台詞と言えば、カーロスの台詞は、日本人と話す時には片言の日本語を使用し、マネージャーとの会話では、滑らかな日本語での会話で母国語での会話をしているのだと分からせる手法は、最近の字幕入りのものよりも個人的には評価できるものです。

009

2011年6月29日 Posted by admin

007と言えばジェームス・ボンドですが、009と言えばなんでしょう。『サイボーグ』と答えられたあなたは正解です。でも、『島村ジョー』と答えたあなたは優勝です。やはり009と言えば島村ジョーでしょう。これはもちろん石ノ森章太郎原作のSFアニメ『サイボーグ009 』のことです。テレビシリーズは3作あって、第一作の放送は1968年からで全24話。モノクロでした。第二作目は1979年からの放送で全50話。カラー作品です。第三作目は2001年から全51話を『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』として放送しました。世界制服をたくらむ悪の組織「ブラックゴースト」にサイボーグに改造された001から009までの9人のサイボーグが、組織から脱出して、その特殊な力の数々を駆使して「ブラックゴースト」を倒すという物語です。この設定は、同じ石ノ森章太郎の代表作「仮面ライダー」と同じではありますが、仮面をつけないで戦ったり、チームで戦うと言うところが違っています。しかも主人公側のメンバーは世界各国から集められたと言う設定は、十分視聴者をひきつける設定ではあります。それぞれの能力がなんであるのかとか、仲間のメンバーが誰なのかなど冒険活劇的な要素も含んだエンターテイメントな作品です。ちなみに、「仮面ライダー」よりも先に作られているので、設定がにかよっていると言うのであれば「仮面ライダー」の方ですね。もし影響を受けたものがあるとしたらマーベルコミックの「エックスメン」と言う事になりそうですね。

ミマナイアルクロニクル

2011年6月27日 Posted by admin

PSPソフトミマナイアルクロニクルのレビューとか思ったこととか。

概要。
王道と謳われたRPG。
戦闘シーンはアクション風味。
キャラ萌えを重視したマルチエンディング搭載。

よかったところ。

強いて言えば女の子の立ち絵が可愛い。
声優陣がそれなりに豪華。
それくらいです。

いまいちだったところ。

戦闘シーンがいまいちです。
テイルズシリーズの戦闘シーンに改悪を重ねた感じと言ったら伝わるでしょうか、ボタンの反応が良すぎて変だし、詠唱に時間がかかるのでスキだらけになってしまうし、グラフィックが潰れたような感じになるしで残念なところだらけです。
こんな戦闘シーンだったらいっそコマンド式の戦闘にして欲しかったくらいです。

主人公に魅力を全く感じない。
謎の剣士という設定ですが、それだけ。
なんでこんなやつにヒロイン達が惹かれていくのか不明です。
ビジュアル的にも魅力が無くて、失笑してしまうくらい。

繰り返しプレイしたくないようなストーリー。
王道を謳ってますが、さして盛り上がったり、ぐっと泣かせたり、笑えたりする場面がなく進んでゆきます。
概要でマルチエンディング搭載と書いてありますが、こんなストーリーで繰り返しプレイするのは苦痛以外の何者でもありません。

音楽。
まあひどいです。
音楽理論を学ばなかった素人が作ったレベルです。
今日日同人レベルの作曲家さんのほうがいい感じの曲を書かれると思います。
当然耳に残る曲は皆無。

総評。

定価で購入するのをためらったほうがいいくらいひどいゲームです。
280円くらいならちょっとさわりだけプレイしてもいいかなというレベル。
音楽の点で触れましたが、同人レベルのゲームのほうがレベルが高いです。

そんな感じで。

KARAKURI

2011年6月26日 Posted by admin

PSPソフトKARAKURIのレビューとか思ったこととか。

概要。

ジュクルというロボット達と共に敵を倒すアクションゲームです。

よかったところ。

ジュクルがいちいち愛らしい。
ジュクルに命令を出して一緒に敵を倒すという設定なのですが、それに素直に従ってくれる一途さ、オタカラに変形する頼もしさ、デザインもまた曲線が活かされたデザインで好みです。
このジュクルの存在がなければ絶対にプレイしてません。

グラフィックが魅力的。
古代遺跡や城のデザインがゲームに花を添えて美しいです。
古い雰囲気の場所と無機的なジュクルの対比が乙ですね。

ゲームの難易度がちょうどよかった。
難しさは10点満点中7くらいでしょうか。
最初ジュクルに出す命令とかダッシュの仕方とかに戸惑うかもしれませんが、慣れてくると的確な命令を出せたときの快感があります。
ちょっと操作できる行動の幅が広すぎて混乱する場面もありましたけど、個人的にはちょうどよかったです。

いまいちだったところ。

セーブポイントが少ない。
なので、プレイのやめどきを決めるが難しく、通勤電車プレイとかの方には少々やり辛いかもしれません。

ボス戦。
基本ボス戦はノーヒントで挑むので、どこを攻撃していいのかわからず戸惑ってしまう場面が多々ありました。

カメラの視点がよくないかも。
微妙な位置に視点があったりして、方向感覚が狂ってあさっての方向に移動してしまうことがありました。
アナログスティックでの操作はモンハンとかで慣らしたはずなんですが、いざ動け!となると一瞬間を置いて考えたりしてしまうことが何度か。

総評。

アクションが得意な方におすすめできます。
セーブポイントが少ないということで、ちょっとプレイヤーを選ぶところがあるかもしれません。

そんな感じで。

学園ヘヴン

2011年6月25日 Posted by admin

パソコンソフト「学園ヘヴン」についてのレビューとか思ったこととか。

概要。

超優秀な生徒が集まるベルリバティースクール(略してBL学園)への転学招待状を受け取った、運がいいことしか取り柄のない普通の少年で主人公伊藤啓太をめぐるボーイズラブアドベンチャーゲームです。

よかったところ。

嫌なキャラクターがいない。
恋愛系ゲームだと、たいてい萌えられるキャラクターが1,2人でしたが、学園ヘヴンはみんななかなかいい属性を保有しているのでときめきまくりました。
ちなみに私の嫁は郁ちゃんです。通称女王様の彼。麗しいです。

絵が安定している。
私は絵をやっているせいか、立ち絵や一枚絵とかのデッサンが狂っていたりするとかなり萎えてしまうタイプなのですが、このゲームはキャラクターデザインがしっかりしているし、デッサンも安定、塗りも美しいということ無しでした。

いまいちな点。

一部キャラのものすごいえこ贔屓。
ネタバレになるのでどのキャラとは言いませんが、ひとりだけエッチシーンの攻め受け両方あわせて2種類あるキャラがいます。
なんでひとりだけ?
だったら攻略対象全員受け攻め両方用意して欲しかったです…
なぜそうなったのかは未だに不明です。
ちなみに主人公の啓太はリバーシブル仕様となっていて、屋外や教室でもホイホイヤってしまうウホッな男の子です。

声がない。
PS2版やPSP版(どちらも豪華声優陣)をやりなさいという話ですが、エッチシーンがあるのはパソコン版だけなので、喘ぎ声を聴いてみたかったです。

総評。

ストーリー、絵ともに秀逸です。
全キャラ攻略したいと思ったゲームはなかなかないので、楽しくプレイできました。

そんな感じで。

剣と魔法と学園モノ。3

2011年6月24日 Posted by admin

PSPソフト剣と魔法と学園モノ。3のレビューとか思ったこととか。

概要。

3DダンジョンRPG。
萌えに特化したウィザードリィと言えばわかりやすいかもしれませんが、ウィザードリィヲタを自称する私は認めません。

よかったところ。

キャラクターメイキングの自由度が高い。
学科が40以上に増え、「オタク」「妹(男のばあい弟)」「ツンデレ」など、それって学科?みたいな職業名がありますが、そういうゲームだと思ってプレイすると楽しいです。
キャラクター間の好き嫌いも設定できるので、微妙な人間関係を脳内で作れていい感じです。
善悪がなくなったので種族限定の職業以外は自由に就けるのも魅力じゃないでしょうか。

ロードが早い。
私はインストールした状態でプレイしたのですが、マップ間の移動や戦闘シーンに切り替わるときのロードはほぼ感じ無いくらいの速さです。
何度も繰り返し起こることなので、短いのはいいですね。

キャラクターが可愛い。
いわゆる萌え絵です。個人的に好みの絵柄です。

いまいちだったところ。

いちいち壁にぶつかるとしゃべる。
壁にぶつかるごとに「ああんっ」とか「いやーん」とか、喘ぎ声みたいなのが聞こえました。
マップが屋外だと壁がわかりにくいので何度もぶつかります。
非常に耳障りなので声のボリュームをオフにしてプレイしましたよ。

錬金フリーズ。
このゲームのキモのひとつだと思われる錬金をするとしょっちゅうフリーズが起きる気がします。
機になるのでそれを回避するため念のためセーブしてからしたりと、面倒思いをしました。

難易度。
滅茶苦茶難易度が高くなったり滅茶苦茶難易度が低くなったりと、開発にあたってテストプレイしてないような雰囲気です。
中盤物理攻撃でゴリ押しできたのが作業感が感じられて嫌でした。

総評。

パッケージ買いすると後悔するようなゲームバランスです。
3Dダンジョン系が好きなら本家ウィザードリィをプレイするのを推奨します。

そんな感じで。